妻481名の声から見えた夫婦のコミュニケーションの実態

― 正論が原因でケンカに発展する夫婦が36% ―

掲載日: 2026-07-17

私たちG&Arc(株式会社ジーアンドアーク)は、女性や子育て中の方たちが、それぞれの希望に合った働き方や暮らしを実現できるよう、さまざまな取り組みを行っています。その中で見えてきたのが、働き方や生活の課題の背景には、夫婦間のコミュニケーションや家庭内の役割分担、日々の小さな我慢が深く関わっているということです。

取り組みの1つとして、ママ向けオンラインプログラム「OurMe(アワミー)」を2026年2月に立ち上げました。なお、前身となるG's Community は2023年10月より運営しており、現在までにのべ850名を超える女性の夫婦関係や暮らしを整えるサポートを行ってきました。

今回は、「OurMe」および前身となるG's Community 参加者481名を対象に実施したアンケートをもとに、「正論」と「感情」の関係性に焦点を当てた夫婦のリアルな実態をお届けします。

本レポートは、2024年1月〜2026年3月に実施した「入会直後・夫婦関係アンケート」の回答481件をもとに作成しています。回答者は、30〜40代の既婚・子どもあり女性による回答です。

正論を言われるとつらいのはなぜ?夫婦間で多い反応とは

パートナーから正論を言われたらどう感じるか聞いたところ、多くの回答者が感じていたのは、「言ってることは正しいのだけど、なんかしんどい」や「わかってる。でもその言い方はきつい」など、夫婦間ではよくあるこの問題が、今回の調査で数字として表れました。

パートナーから正論を言われたときの反応として、「ムッとしても感謝を持って受け止められることが増えた」が46%、次いで「ムッとしたり、泣いたりしてケンカになることもある」が30%、「ケンカになることが多い」が6%と、約3人に1人(36%)が、正論をきっかけに感情的な衝突を経験している。


なぜ、感情的な反応が起きるのか

アンケートの声を分析すると、妻の感情が先に出てしまう背景も見えてきました。回答者の声として、「普段から自分の気持ちを後回しにしている」「家族のために我慢することが多い」「疲れた状態でコミュニケーションが起きている」など、つまり多くの場合、すでに余裕がない状態で、正論を受け取っているのです。

その結果、「ムッとする」「涙が出る」「ケンカになる」「後から自己嫌悪」というループに入っていきます。

「正論=正しい」は、夫婦では通用しない

この結果から見えてきたのは、正しいことを言うことと、うまく伝わることは全く別物だという現実です。
夫側は「アドバイスのつもり」「事実を伝えているだけ」「解決に向かわせたい」と、悪気がない正論発言であっても、
妻側は「否定されたと感じる」「責められている気持ちになる」「自分を守ろうとして感情が反応する」と、気持ちが先に反応してしまうという夫婦間のズレが、衝突の原因になっている事が分かりました。

実は半数の妻が「変わろうとしている」

感情的な衝突を経験している

一方で、今回の調査には希望的な傾向もありました。46%の妻が、「前より受け止められるようになってきた」と回答している点です。これは、自分の感情的な反応に気づいていて変わろうとしている、関係を良くしたいと思っているという、前向きな変化のサインです。

変化の背景にあるもの

この調査は、OurMe(旧G's Community)入会直後のタイミングで行われています。つまり回答者の多くが、「関係を見直そうとしている」「新しい考え方に触れている」「自分の感情を意識し始めている」という状態にあります。そのため、 「受け止められるようになってきた」という変化が出やすいのです。

前向きな変化の一方で見えてきた課題

重要なのは「感情を抑えられる」「とりあえず受け止める」これだけでは、根本的な解決にはならないということです。今回の結果でも、36%が依然として衝突していることから、意識の変化と、行動の定着は別物であることが分かります。

OurMeが大切にしている「自分と向き合う最初の8か月間」とは

そのために私たちが取り組んでいるのが「OurMe(アワミー)」です。OurMeでは、夫婦関係や暮らしを整えるための考え方を学び、日々の生活の中で実践していくことを大切にしています

最初の8か月間を「パートナーと向き合う期間」とはしていません。私たちが最も重視しているのは、相手を変えようとする前に、 自分と向き合うことです。なぜなら、自分でも整理できていない感情を抱えたままパートナーと向き合うと、正論は必ず衝突を生んでしまうからです。

まずは、「子育て世代のタイムマネジメント講座」により、自分時間を捻出し、自身や夫婦の現状を確認したり、「キッチンから整える自分軸講座」でモノと向き合いながら自分で考える自分軸を養います。自身が変わることによって、パートナーからの正論も自然と受け止められ、お互いに本音を言い合える関係を築くこと。この先の人生を二人でどう乗り越えていくかを考え、運命共同体としてどんな時も支え合っていくこと。
そんな思考や行動を積み重ねながら夫婦関係の土台を整え、人生をより良くしていくママを増やすことが私たちの目指す姿です。

アンケート回答後もOurMeで活動を続けている受講生たちからは、「相手の言葉に素直に耳を傾けられるようになった」「泣いて自分の気持ちが言えなかった私が、今では感情的にならずに自分の気持ちが言葉にできてきた」「家の空気が少しやわらいだ」という嬉しい変化の声がたくさん届いています。

夫婦のコミュニケーションが社会に与える影響

正論でぶつかり合う家庭よりも、感情も尊重しながら話せる家庭のほうが、子どもが安心して自分の気持ちを表現できるようになります。また、大人が一人で抱え込まなくなると家庭全体の心理的安全性が高まるといった変化が生まれます。
夫婦関係は、単なる家庭内の問題ではなく、社会全体の基盤に関わるテーマだと考えています。

これからもG&Arcは、女性や子育て中の方たちが自分らしい人生を選び、家族とともに前向きに歩んでいけるよう、学びと実践の場を届けてまいります。

調査概要

出典:OurMe(ママ向けオンラインプログラム)調査
「入会直後・夫婦関係アンケート調査」
(調査時期:2024年1月〜2026年3月/回答者数:481名
回答者:女性・既婚・子どもあり・30〜40代)

※本調査はすべて妻による回答であり、夫の回答項目は妻による推測を含みます。
これは「妻が日常的に感じ取っている関係性の体感」を可視化することを目的としています。